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ご挨拶

ようこそ、日本小児漢方懇話会のホームページにお越しくださいました。本会は小児漢方医学の臨床に関心を持つ医療者の集まりです。年一回、全国規模の学術集会である、日本小児漢方懇話会フォーラムを開催し、数少ない、小児に特化した漢方医学を学べる機会を、提供しております。メンバーは小児科医が多くを占めますが、東洋医学専攻医はもちろん、さらに、小児外科、児童精神科などの小児領域のスペシャリスト、内科、耳鼻科を標榜する各科の医師など、多くの熱心な小児漢方医療の担い手が参加しています。

 

本会のルーツは、広瀬滋之先生(故人)が2000年に設立されました。日本全国から小児漢方医学に携わる多くの医師が参加し、熱心に講演に耳を傾け、自由に意見を交換できる貴重な学びの場でした。2010年に広瀬先生のご逝去の後、公立陶生病院の山口英明先生に代表幹事が引き継がれ、さらに内容も充実しました。2016年一旦解散になりましたが、2017年に新生日本小児漢方懇話会として、産声を上げました。広瀬先生、山口先生の築かれた畑に小児漢方の様々な花が咲き、実を結ぶように、活動を続けて参りたいと存じます。

 

ここで、現代の小児医療の現状と漢方薬の果たす役割を考えてみましょう。予防接種の普及により感染症が減少し、抗菌薬の使用が減少しています。一般的な小児科診療で多く遭遇する上気道炎いわゆる風邪は、眠気などの副作用の少ない漢方薬による治療が可能です。アレルギー疾患を初めとする慢性疾患は、ガイドラインが作成され、一定レベルの診療が一般化していますが、西洋医学で不十分な部分を補完する漢方薬により、患児の苦痛を緩和することができます。生活習慣の乱れから生じる、消化器症状、起立性調節障害などの自律神経系の不調、機能性疾患に対しても、漢方薬の有効性が認められています。発達障害、心身症など発達心理学、精神医学、心身医学的アプローチを必要とする小児が増加していますが、早期からのプライマリケアでの対応が求められ、向精神薬などの西洋薬よりも、漢方薬による治療が好まれます。また、新生児医療、小児外科医療の進歩により低出生体重児や重篤な疾患を持って生まれた子どもの救命率が上がる一方、その後に在宅での管理が必要となるケースも多くなりました。術後の消化器機能改善や在宅医療においても漢方薬が用いられます。さらに、小児を育む役割を担う家族のニーズに応える漢方薬の使用も増えています。このように、現代の小児を取り巻く医療の変化に対し、漢方治療は一定の成果を上げ、患者や家族のQOLの向上に寄与しています。今後、小児科診療における漢方医学のニーズは、さらに増大するものと考えています。

 

旧懇話会を立ち上げた2000年と比較しても、小児科領域での漢方に対する関心が高まっていることを感じますが、東洋医学全体から見れば、小児科領域はまだまだ発展途上であり、将来性の有る分野といえます。本会は、年一回のフォーラムを軸に、診療科、医療機関の垣根を越えて、それぞれの立場を理解し、専門性を生かし、小児の健康、幸せのために何ができるかを考え、ディスカッションする場を提供致します。病気に苦しむ子どもを中心に据え、漢方の力で多くの方の笑顔が広がり、幸せな生活が送れるよう尽力することを使命として、活動の幅を広げたいと思っております。どうぞ皆様のご支援、ご協力を、本会に賜りますよう、お願い申し上げます。

代表幹事  森 蘭子

 

 

ご案内

【 フォーラム開催のお知らせ! 】


第7回日本小児漢方懇話会フォーラムを開催いたします。

今回もハイブリッド(現地開催+WEB配信)での開催を予定しております。
詳細につきましては、当ホームページにてご案内して参ります。

まずはフォーラムのページをご覧ください。

 

(クリックすると、別画面で見ることができます。)

 

事務局より

現在、日本小児漢方懇話会では会員を募集しております。
入会をご希望の方は、事務局までご連絡ください。

 

 

《 日本小児漢方懇話会事務局 》

医療法人広瀬クリニック内(愛知県刈谷市若松町6-37)

TEL  0566-24-6622
FAX  0566-24-6861
E-mail konwakidshirose-cl.com
ホームページ http://www.konwa-kids.com/
事務局長  木許 泉(きもと いずみ)

※ 上記 E-mailアドレス の「★」を「@」に変更して送信ください。
※ 迷惑メール防止策として記載しております。ご了承ください。